第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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岐阜県 中津川市立第二中学校 2年 鈴木 和さん
意見を聞いた人:父
記事見出し
ジェンダーフリーなトイレマークって?(中日新聞 2023年7月1日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
「女の子なんだから赤のほうが好きでしょ」そう言って、赤いワンピースを手渡されたことがある。私は、赤よりも青のほうが好きだ。スカートよりズボンが好きだ。「男らしさ」「女らしさ」とは何か考えていた時、この記事を見つけた。スカートやリボンとズボンで描き分けられるトイレマーク。これも、「らしさ」として描かれているのではないだろうか。ジェンダーフリーをうたう今、トイレマークも見直してみるべきだと思う。
(2) 家族や友だちの意見
父は、「トイレマークも確かに見直してみるといいかもしれないけれど、自分の性別や考え方に悩んでいる人が、まわりの目を気にせずに堂々と生活できるような世界になるといいよね。男性がスカートをはいていても、女性が仕事をする家庭があってもおかしくない世界」と言っていた。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
私は、「マークを変えるべき」だと思っていたが、父は「人間の意識を変えるべき」だと言った。確かに、トイレマークは変えようと思えば変えることはできるけれども、結局は「男性」「女性」と二つのくくりにされていることには変わりがない。父の意見は私には無かった考えで、驚いたと同時に「なるほど」とも思った。ジェンダーフリーなトイレマークになったのならば、生きづらさを抱える人でも少しは生活のしやすい世界になると思う。しかし、いまだに性について生きづらさを抱える人を「普通ではない」と認識するのはおかしいのではないだろうか。女性だから、男性だから、という「らしさ」にしばられたままでは、ジェンダーフリーな世界などつくれないのではないだろうか。父の意見を聞いたことにより私は、「自分の考えを堂々と主張でき、その考えを尊重できる世界」になっていくことが、ジェンダーフリーを目指す上で大切なのではないかと思った。