第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

岩手県 盛岡市立仙北中学校 3年 竹内 結羽さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

弁護士 諸橋 仁智さん(46歳) 元ヤクザがさがす「居場所」(朝日新聞 2023年6月17日付朝刊)

(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと

この記事は私に前を向く勇気を与えてくれた。私はちょっとした失敗もずっと引きずってしまう癖があり、失敗を繰り返すことを恐れていた。しかし、記事を読んで自分の努力次第でその失敗は武器になることや誰かの支えになることもできると知った。いつまでも過去にすがって前に進めない私。そんな私に、まだやり直せるよと前を向く勇気を与えてくれる記事であった。私以外にも勇気を与えてくれる記事だと思い、この記事を選んだ。

(2) 家族や友だちの意見

父に記事を読んでもらうと、父も記事の内容に興味を持ちじっくり読んでくれた。「できる、できないではなく、やるかやらないかのどちらかであると改めて思い知らされる記事だった。過去は変えられないが、未来は変えることができる。だからこそ、目標に向かってとにかくやることがとても大切だと思った」と話していた。

(3) 話し合った後の意見や提案・提言

父の意見を聞いて、やはり前向きに考えること、挑戦することは人生において大切なことだと思った。しかし、やり直そうと思えばやり直せるということが世の中のすべてには通用するかと言われれば、はいとは言えないと自分で思った。努力しても手に入らないこともあるし、過去の過ちは一生自分で背負わなければならないと聞く。安易に放ってはいけない言葉なのではないかという疑問も正直あった。そこで、諸橋さんが力をもらったという『だから、あなたも生きぬいて』(大平光代著)を読んでみた。再度記事を読み返した。そして、本当に伝えたいのはやればできることよりも自分を信じることだと感じた。やり直せるのは、自分を信じて努力してきたからだ。それで失敗してもいくらでも前に進める。それに気づいたときなんだか前を向けた気がした。自分を信じることは難しいけれど、それに気づくことで明るい人生を送ることができるのではないだろうか。