第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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佐賀県 嬉野市立久間小学校 6年 上野 彩華さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
「ヤングケアラー」に共感、理解を(佐賀新聞 2023年8月6日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
「ヤングケアラー」という言葉は新聞やテレビでよく取り上げられている。しかし、言葉を聞いたことがあるだけで、どういうものかは、よく知らなかった。しかも、自分と同じ年代の人が、病気や障害を持つ家族の介護をしながら、学校へ通っていることを初めて知り、驚いた。当たり前に学校へ行き、生活しているわたしとの違いを知り、ヤングケアラーについて、もっと知るべきだと思い、この記事を選んだ。
(2) 家族や友だちの意見
母は、「閉鎖的な空間になりやすい家庭の中で介護や家事をするから、周囲の人にヤングケアラーだと気づかれにくいのかもしれないね。困っている人に手を差しのべるように、家族の介護や家事のために、学校へ行けず、勉強も十分にできない環境にある人を救えるような取り組みを考え支えていける社会にしたいね」と話した。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
家族の介護や家事を全部背負うことは当たり前だろうか?身近に苦しい思いをしている人がいるかもしれないと考えると、気づいていない自分が情けない。人の気持ちは見た目だけでは分からない。苦しくつらい思いをしていても、表情に出せず、心の中で泣いているかもしれない。物事を知ろう、理解しようとする気持ちが無ければ、何の知識も得られないと思う。わたしが初めて知ったように、ヤングケアラーは多くの人にもっと知られ、理解されるべきだ。介護を手伝えなくても、大変な状況を理解し、気持ちを分かってくれる人がいるだけでも心は軽くなるのではないか。子どもが平等に教育を受けられ、気軽に助けを求められるように、スクールカウンセラーや担任の先生など身近な大人に相談しやすい雰囲気作り、専門スタッフに介護や家事を代わりにしてもらえるように社会で環境を整える仕組みを作ることが必要だと思う。わたしは、見えない心を少しでも理解できる人でありたい。