第14回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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北海道 新ひだか町立高静小学校 5年 原 万琴さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
「上げ馬神事」波紋 坂駆け上がり道産馬けが(北海道新聞 2023年6月18日付朝刊)
(1) 記事を選んだ理由、記事を読んで思ったこと、考えたこと
私の住む新ひだか町は馬産地で、サラブレッドは身近な存在だ。新ひだか町で生まれたと思われるサラブレッドが神事でけがをして安楽死処分されたと知って、このニュースに関心を持ち、この記事を選んだ。神事の様子をえい像でも見たが、馬がかわいそうで見ていられなかった。馬の命をかけてまで、行わなければならない行事なのか、ぎ問に思った。
(2) 家族や友だちの意見
母は、「700年も続いているという伝統行事。きっと、この神事のことをほこりに思っている人、大切にしている人もたくさんいるだろうね。でも、このままの形で神事が続けば、また同じようなことが起きるかもしれないね。同じような目にあう馬が出ないように、考えてほしいね」と言った。
(3) 話し合った後の意見や提案・提言
確かに、700年も前から続いていることなんて、そんなに多くないだろうし、伝統を残すのも大事だと思う。でも、伝統だからといって、形を変えてはいけないということはないと思う。700年前と今とでは、馬の種類や体格も違うと思うし、人の考え方も変わっていっていると思う。今の時代、本気でこの占いの結果をあてにしている人はどれくらいいるだろうか。もともとは稲作の占いのための神事だったかもしれないけれど、今は、人々が観しょうするお祭りになっている。そうであれば、今までどおりの形にこだわる必要はないと思う。この記事を読んでしばらくしてから、この神事について、「坂をゆるやかにする」「かべを1メートルくらいまで低くする」など改ぜんする方向になっているという記事も読んだ。伝統を残すことと、馬の命が守られること、両方がかなう形になったらいいと思う。