第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
- NIEトップ
- NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
- 第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
広島県 安田学園安田小学校 5年 德永 美月さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
平和学習バスで賀茂高生が案内(中国新聞 2022年8月5日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
8月6日の原爆の日、毎年、私は8時15分にもくとうをしている。この数年はコロナの影響で家からテレビでの中継を見ているが、その中継で、被爆者の平均年齢が84歳をこえ、今年初めて12万人を下回ったことを伝えていた。「被爆者の高齢化」が問題だと言われている中で、この記事の内容は、少し大げさかもしれないが一筋の希望のように思えた。それと同時に、私たちの世代が果たすべきことは何かを考え始めた。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は「あなたの曽祖父が戦争へ行っていて、曽祖母は被爆者。曽祖父は戦争での出来事を本にもまとめたのよ。私が子供の頃は当時の話をいろいろ聞かせてくれたけれど、亡くなった今は、その本を読むことしかできない。たしかに聞いた話を伝えていくことも大切。でも、本人の口からでないと伝わらないつらさや恐怖もある」と言った。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
勉強をする時、教えながら解くと理解しやすくなると聞いたことがある。貴重な被爆体験も誰かに伝えるために聞く方が、より深く知ることができると思う。なので、10代が自ら学び、その下の世代に伝えていくことは、伝承者の種が植えられていくようで、すばらしい活動だと思う。ただ母が言う通り、実際に被害にあった方でないと伝えられない言葉もあると、私は思う。例えばVRの技術を使って、いつでも、どんな場所でも、目の前に被爆者の方が浮かび上がり、当時の映像や音と合わせてお話を聞けるようなものがあれば良いと思った。もし実現すれば、世界中で核兵器のおそろしさを伝えることができるはずだ。それには撮影や編集など、たくさんの力が必要になる。それこそ、若い世代の出番ではないだろうか。どんな形であっても、被爆者の方々から直接お話を伺うことができる今を、ひと時も無駄にしたくはないと、より一層感じた。