第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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東京都 都立日比谷高等学校 3年 西崎 友佳子さん
意見を聞いた人:父
記事見出し
Toy industry makes play for gender neutrality(おもちゃ業界 消える性別区分)(THE JAPAN NEWS 2022年7月15日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
昨年、国際交流プログラムで身近なジェンダーバイアスの事例を友人と考える機会があったが、なかなか思いつかなかった。その時、私たちの中にあまりに深くバイアスが染み付いていて違和感を感じなくなっているのではないかという話になった。この記事を見てそれを思い出し、今まで玩具におけるジェンダーバイアスについて考えたことはなかったが、無邪気に遊んでいた玩具からも、無意識に影響を受けていたのではないかと感じた。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
父は、ジェンダー問題には関心を持っているとしながらも、子供の玩具までは気にしておらず、私のために玩具を選ぶ際にも女児向けから探すことに疑問を感じていなかったと言っていた。ただ、私に好きなものを選ばせると昆虫に関係するものに興味を示していた時期もあったので、押しつけないようにとは思っていたそうだ。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
女の子だから、男の子だから、この年齢だから、といった決めつけは人の可能性を狭める。私も、幼少期に魔法使いの女の子に夢中になっていたが、同時に昆虫採集も好きだった。また、小学生の時は人体の機能に関心があり、誕生日に医学の専門書を買ってもらったこともあった。「女の子なのに」「まだ早いから」と制限されることなく、関心があるものに触れられたことで興味のある分野を深めることができた。しかし、商品を提供する企業が性別や年齢で区別していれば、父のように、買う側もそれに合わせて購入するのが自然であり、その結果、バイアスは子供たちに伝播(でんぱ)してしまう。だから、この記事にあるように、企業側が固定観念を破った玩具を開発したり、商品陳列をしたりすることは重要である。子供たちは多様な価値観を身につけることができ、商品は性別、年齢に関係なく支持されることになるため、売り手側と買い手側の双方に利点があると考えた。