第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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東京都 都立国際高等学校 2年 二ノ宮リム 虹さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

アフリカはいま TICAD8 服とゴミ あふれる処分場(朝日新聞 2022年8月27日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私たちが、途上国のためになると思ってやっていたことが、役立たないどころか、実は現地にゴミを押し付けているだけだということはだれにとっても衝撃であると思ったため選びました。現状を知り、とても悲しくやりきれない気持ちになりましたが、同時に、私も加担していた一人だと気付きました。着なくなった服をなんでも寄付しようとすること自体、アフリカの人々に大変失礼だと考えます。この最悪な構造を変えたいです。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母から、「表面だけを見てよいと思ってやることが実はさまざまな問題を引き起こしているということは、ほかにもあるだろうと思う。何事も批判的、多面的にとらえることが必要だと感じた。ゴミの問題については、とにかくリユースやリサイクルではなくゴミを発生させないリデュースが一番大切だと考える」と意見をもらいました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私も、リユースやリサイクルよりなによりも、ゴミの発生からなくすリデュースが最も大切なものだと思います。私は昨年にボランティア団体を立ち上げ、ゴミ拾いを行ってきましたが、集まるゴミの量が減ることはなく、ゴミを拾うという受動的な行動だけでは根本的な問題は解決できないと気付きました。人々の意識を変え、企業や社会を変え、ゴミを出さないことが必要なのです。服にも同じことが言えます。現在はファストファッションが社会問題となっており、安い服を大量に買え、トレンドが過ぎたら捨てるという大量生産・大量消費のサイクルが出来上がってしまっています。ここから脱却し、だれもが長く使える服を数着のみ持っている環境になることが必要です。そうすれば、この問題への解決に近付いていくと思います。