第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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山口県 山口県立下関中等教育学校 3年 赤木 陽日希さん

意見を聞いた人:祖母

記事見出し

ミッドウェー海戦80年 101歳「兵士の命は不平等」(山口新聞 2022年8月14日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私はこの記事を読み、同じ命なのに扱われかたが全く違うことにとても驚かされました。修学旅行で原爆について学び、歴史の授業で大戦中の流れを習いました。しかし、戦場に行った人の声・見たもの・考え方といったものは知る機会がありませんでした。なので、こんなにひどいことがあったんだととても悲しく思いました。世界中の人々が安全に、安心して暮らせる平和な時代に早くなってほしいなと思います。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

祖母は「戦争の話は、親から時々聞いていましたが、その親が戦争は人の人格を変えてしまうと言っていました。赤城の上官も戦争という大義名分の前で人の心を失ってしまったのでしょう。一旦戦争が始まれば、誰もが加害者、被害者になりうるのです。戦争は絶対に阻止しなければなりません」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は祖母と話をし、戦争の恐ろしさを改めて知ることができました。そして、もっと恐ろしいことにも気付くことができました。それは、戦争に対する認識の差です。私と祖母の間には大きな差がありました。祖母は親の世代が戦争に行っており、戦争の恐ろしさをよく聞いていたのだと言っていました。一方、私は戦争というのは遠い国または昔の話で、人からその話を聞く機会はとても少ないです。このように世代を重ねるにつれ、戦争に対する認識がうすれていっている。これこそが、本当に恐ろしいことなのだと思います。戦争をもう二度と起こさないために、戦争というものの恐ろしさを、愚かさを次の世代へと伝えていく。それこそが、戦争というものに対する認識がうすれ、戦争が遠いものとなってしまっている私たちの使命なのではないかと思います。