第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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千葉県 香取市立新島中学校 3年 根本 陽向さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

怒らない指導 目指して(読売新聞 2022年8月25日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私は「怒らない指導」という見出しが印象的だった。全ての人が笑顔で、勝ち負け以前にスポーツを楽しむことができる大会があることはとてもすてきだと思う。一方で、私自身げきを飛ばされたことで一皮むけた経験もあり、怒られて良かったとも感じた。「怒らない指導」は時と場合によって捉え方が変わるため、とても興味深いと思った。また、子供であり選手だった私とは違う立場の人の捉え方も気になり、この記事を選んだ。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

指導者が怒ることは全く必要ない、というのが小学校の教師である父の意見だ。怒ることは、本来の主役は選手や生徒だと気づけずに、自分が主人公となってしまっている指導者が取ってしまう行動だ、と父は捉えているらしい。勝ち負け以前に、競技自体を楽しんでほしいから、「怒らない指導」には大賛成だと話していた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

スポーツではなくても怒られることは必ずある。理不尽な怒りや不適切な言葉、暴力でない限り、怒られることは問題点に気づくきっかけになると思っていた。しかし、怒られることは悪いことだけではないという考え方でいると、自分の理想通りにいかない物事や人に対して迷うことなく怒ってしまうのではないかと気づいた。命を奪ってしまうほどの言葉や暴力をふるう指導者がいることは衝撃的だったが、「怒る指導」にあまり危機感を抱いていない今のままだと、いつか自分もそうなるのではないかと怖くなる。怒る・怒られることは必ずあり、私は全く違和感を感じていなかった。だが、学校や部活、習い事などから怒る指導がなくなるとどのような世界になるのか、見たくなった。この記事で取り上げられている活動を私は心から応援したくなった。それと同時に、怒りを覚えても相手と会話をして考えを伝え合い、状況を改善できる冷静な人でいたいと思った。