第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第13回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

栃木県 栃木県立矢板東高等学校附属中学校 1年 吹上 心海さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

車内に放置疑い 母逮捕(朝日新聞 2022年8月3日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私は今年の自由研究で、夏の車内温度の変化を調べた。炎天下の車内は高温で、数分でもとどまることは危険だと学んだ。それから数日後、幼い姉弟が夏の車内に放置され死亡した事件についての記事を読んだ。母親は姉弟を高温になる車内に放置した挙げ句、発見時すぐに通報しなかったようだ。姉弟のつらさを思うと胸が苦しくなり、母親の行動に怒りが込み上げる。子供の車内放置を無くすためには、どうすれば良いか考えたいと思った。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

「暑い車内で母親を待ち続けていた姉弟を思うとつらい。許し難いが、母親を責めても解決しない。自由研究で学んだ、車内が想像以上の高温になることを多くの人に広めてほしいし、子供の車内放置が無くなるように対策を考えて、社会全体で子供の命を守っていける仕組み作りが早急に必要だと思う」と母は話していた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

母と意見を交わし、子供の車内放置を無くすためにできることを考えた。まずは、自由研究で実証した夏の車内の怖さを多くの人に知ってほしいと思った。そのために私は、短時間ならば車内に子供を残して離れても大丈夫だろうという過信は、大事を引き起こしかねないことを学校で発表し、友達や先輩と意見交換や情報共有に努めたい。また、私は絵を描くことが好きなので、ポスターを作成して子供の車内放置の危険性を広めたい。大人には、孤立やストレスなどのつらさを抱える親たちへのサポートの仕組みを作り、子育て環境を整えてほしい。さらに、車内に人を残して離れるとアラームが鳴る車の開発や、児童相談所が今よりも強制力を持って、命の危険性がある子供を保護することが必要だと考える。それでも、子供の犠牲が出てしまう場合は、厳罰化も検討すべきだ。社会全体が子供たちの命を守るという意識を高く持ち、大切に育てていける世の中にしていきたい。