第12回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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沖縄県立辺土名高等学校 3年 梶本 凜太朗(かじもと りんたろう)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

教室が苦手な子へ 学びの場(朝日新聞2021年8月31日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私がこの記事を選んだ理由は、「フリースクール」という言葉が気になったからです。普通の学校とは違って、生徒一人一人のペースに合わせて学習ができるような仕組みがあり、とてもいいなと思いました。私は、学校は学問を学ぶ場と考えていますが、同時に学ぶ楽しさを感じられる場でなければいけないと思います。教室に入れない子が教室ではない場所で、学ぶことが楽しいと感じられる場を提供できることが、一番大切だと考えます。 

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「学ぶ場は学校でなくてもよい」といつも言います。母の考えは勉強は一人でもできるが、人とのかかわりを通して学ぶコミュニケーション能力や思いやりの心、礼儀やマナーは、生きていく上で必要であり、これらを身につけるための場が大切であると言います。学ぶ場所や学びたい内容を子供自身が選ぶことが大切だと。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は、小学5年生から地元を離れて離島の学校へ通っていました。「離島留学」というものです。離島の学校では、人数が少なかったので先生、生徒の間は1対1の授業でした。生徒に合った授業を受けることができました。そこでは、学び方やペースを先生と話し合って決めることができ、都会の大きな学校にいた時よりもコミュニケーション能力や表現力など、社会で生きていく中で本当に必要なスキルが身についたと実感しています。この体験を通して私が言いたいことは、学校での学びは、教科書の中に書かれていることも大事ですが、人との関わり方や自分の考えや意見を上手に伝えること、相手を思いやることといった「社会性」を育むことも大切なのだということです。集団になじむことのできない多様な子供たちが自分のペースで学べるフリースクールのような場を多く設置していくことが必要だと思いました。多様性を認め、学ぶことの意味を実感するためにも。