第12回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(岡山県)金光学園中学・高等学校 1年 田中 希莉子(たなか きりこ)さん

意見を聞いた人:父・母

記事見出し

留学生に食料支援 コロナ長期化で困窮(山陽新聞2020年11月24日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「留学生に食料支援」というタイトルに興味を持ち読みました。インタビューされていたのは、私の通う高校のTA(ティーチング・アシスタント)の先生で岡山大学の留学生でした。少し前に先生の家族と芋ほりをしたばかりだったので、コロナ禍の影響で生活が苦しいと知り驚きました。准教授の「食べ物だけで困窮は解決しないが、異国で問題を抱えたまま孤立しかねない留学生にとって精神的な支えになる」という言葉に、私も留学生のために何かしたいと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「妻子のいる留学生は単身の留学生より生活が大変だろうね。同じ子どもを持つ親として私も何かしたい」と言いました。同じ高校の教員として留学生たちともやりとりをしている父は「日本に来て勉強している留学生はとても優秀。『言葉の壁』がなければ仕事もうまくいくかもしれない」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

家族を養いながらコロナ禍の異国で生活するのはとても不安だろうと思いました。記事の次の日がちょうど留学生の来校日で、家族と相談して家にある缶詰やレトルトなどの食品を渡しました。その後、校内の国際交流クラブのメンバーに呼びかけ、より多くの食品を集め、これまで来校したことのある他の留学生たちにも渡すことができました。私が投稿した新聞の読者欄で支援活動を知った知人の協力で、冬野菜や夏野菜も収穫して直接届けられました。留学生の生活は様々ですが、どの留学生も喜んでくれ、「食料もうれしいけれど、日本人が支援してくれているのもうれしい」と言ってくれる人もいました。今後は文化祭で国際交流クラブのメンバーと、食品の寄付を募ったり留学生に母国について紹介してもらったりするコーナーを作る予定です。留学生が日本人と触れ合う機会にしてもらえたら「言葉の壁」についても良いきっかけ、経験にしてもらえるのではないかと考えています。