第12回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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(愛知県)名城大学附属高等学校 1年 松本 紗奈(まつもと すずな)さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
未来の命を守る場所 大川小遺構を公開(中日新聞2021年7月19日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
10年でやっと進んだ一歩。悲しい過去ではあるが、少しでも明るい未来を実現するためという強い力を感じられた。これがこの記事を選んだ理由である。中学生のときに交流団として被災地を訪問した記憶がよみがえった。私がそのとき感じた防災の取り組みを強化しなければならないという思いが、この遺構を通して多くの人に伝わってほしいと思った。また、被災された方々の思いを大切にしながら、少しでもそういった方々の役に立っていきたい。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は、「今後を生きる人にとって、過去の悲惨な事実を知ることも、データだけではなく実際に見るのも大切なこと。今、語り手がいて、悲惨さを伝えることができるけど、何十年後、語り手がいなくなってしまったときに、この悲しい現実、悲しい過去を後世にどう伝えていくのかを考えなければならない」と言っていた。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
未来の命のため公開された遺構。こういった未来につながる活動を被災地のみで行うべきではないと思う。全国各地で行うべきだ。どうしても被災の経験のない人たちは、人ごとになってしまう。全ての人に現状と防災の大切さを伝えるためにも、もっと広く行うべきである。それと同時に、教育の場にも防災に対する取り組みをもっと取り入れるべきだと思った。例えば、国語や数学などと同じように防災という科目を作り、知識と実習の両方を学んでいく。知識では、実際の映像などを見ながら、状況を把握し、どうするべきか考える。講師の方を招いてお話を聞くのもいいと思う。実習では、避難経路を歩いたり、ハザードマップを作成してみたり、公衆電話の使い方などを学ぶ。いざというときに、スマホやインターネットは役に立たないことなど、当たり前はなくなることを学べたらいいと思う。何かあってからでは遅いからこそ、事前の備えが大切であると声を大にして言いたい。