第12回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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岩手大学教育学部附属中学校 3年 田口 小桜(たぐち こはる)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

邦人医師 ミャンマーで奔走 無医村巡り診療、保健指導(岩手日報2021年7月26日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

今東京オリンピックや新型コロナウイルスの感染拡大等のニュースで世界に視点を向けるというよりも自国、身近な所に視点を置くことで精一杯になっているように感じます。そんな中、必要最低限のことすらも知らない子供やその現実に立ち向かう大人がいることから目を背けてはいけないと思いました。私たちにとっての生活上最低限の行動、健康に生きるための行動を知らない子供らと手を取り合っていくこと、それが私たちの使命だと痛感しました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父の意見は次の通りでした。同じ医師として、名知さんの行動力には頭が下がります。普段、日本では当たり前のことが当たり前でない国がある。例えば蛇口をひねると飲料水が出てくる日本。我々がいかに恵まれているか認識し、もっと世界に目を向けて、少しでも貧困の中で生きている子供たちを助けたいと思います。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

世界ではおよそ3億5600万人以上もの子供たちが極度に貧しい暮らしをしています。この全員を救うことはできなくとも私たちの一つの行動で一人でも多くの人に笑顔になってほしいです。そこで私は一つの提案をしたいと思います。それは「絵本を贈る」ということです。歯ブラシやせっけん等、生きるために必要な物を貧しい生活をする人たちに寄付するという活動を行っている支援団体はあります。しかし、この新聞記事に載っているような子供は物資の寄付以前に正しい使い方やそれによって健康に対してどのような良い影響が及ぼされるのかを知ることがないと思います。だから名知さんのような方が必要なのです。そこで文字では伝えられなくとも絵で伝えることができる絵本という形で健康と幸せを全世界にシェアすることを提案します。同じ一つの地球に生まれた仲間として顔や名前は知らずとも心をつないで笑顔に生きませんか。それが日本に生まれた私たちの役目だと思います。