第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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福岡県北九州市立足立小学校 5年 小田 孝太朗(おだ・こうたろう)さん

意見を聞いた人:友人の母

記事見出し

Black Lives Matter黒人の命は大切 BLMは日本でも身近な問題(朝日小学生新聞2020年7月3日付)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

ぼくは、これまでLGBTについて調べたり、インタビューしたりして性差別について学んできた。しかし、性差別だけでなく、肌の色による人種差別があることに驚いた。また、この記事を読んだ数日後、プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が、黒人男性銃撃事件に抗議し、準決勝を一旦棄権した。日本では、この抗議を疑問視する声も多く、アメリカなど他国と比べて、人種差別に対する意識が低く、温度差があるのではと考えた。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

ぼくが現在所属している水泳の選手コースに、父がアメリカ人、母が日本人の友人がいる。友人の母から、黒人という理由でプールに入ることを断られることもあったと聞いた。日本では、黒人を悪と思う人が未だに多く、肌の色が違っても、心は同じ。一個性と捉え、温かく接してもらえたらと願っているそうだ。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

ぼくの両親もこの記事を読むまで、BLM(黒人の命は大切)運動のことを知らなかったそうだ。ぼくは、友人が大好きで、水泳ではよきライバルだ。友人の両親とぼくの両親も、とても仲良く、家族ぐるみのつき合いをしている。でも、彼の家族といた際、黒人と知り合いなんだと言われ、冷たい目で見られたことを、今でも鮮明に覚えている。また、記事にあるように、いまだに「肌色」という言葉の方が、一般的なように思われる。日本人にとって「肌色」といえば「うすだいだい色」で、それ以外は肌の色と認めないとも受け取られる。人種差別の歴史は、とても長いと聞いた。BLM運動が広がり、世界中の人が隔たりなく、もっと交流を深めることを期待している。これからの時代を担うぼくたちが、積極的に肌の色にとらわれず、誰にでも温かく接することで、より一層平和で、豊かな国際社会になると考える。人種差別をなくすにはまず自分から。