第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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大阪府立春日丘高等学校 2年 清水 羽南(しみず・はな)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

Black Lives Matter 黒人の命 {1.は 2.も} 大事(毎日新聞2020年8月7日付夕刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事を選んだのは見出しを見て深く考えさせられたからだ。どちらの助詞を当てはめても違和感を感じて他にしっくりくる助詞を私は知らなかった。言語の壁を越えるためには言葉の表面的な意味ではなくて、言葉の本質的な意味をくみ取っていかないといけなくて、それは決して簡単なことではないと思った。私は日本語に訳すことでニュアンスが変わってしまうのなら無理に訳さずその言語のまま受け取る方がよいと思った。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父の意見はこのスローガンの場合は「黒人の命大事」にしても良いのではというものだ。「意味の幅が広くなって偏りのない表現になる。この記事の助詞について考えるうちに差別について考えさせられた。言語上差別的な表現をなくすことは難しくてもゼロに近づけていくことが大事なのでは」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

やっぱりそのままの意味で翻訳するのは難しく、もちろん世界中の人々全員が理解できる共通語があれば良いけど、ないからこの記事がでているのだ。それでも私が今学校で学んでいる英語は世界の広い範囲で学ばれていて、特にコミュニケーション英語の授業では英語で書かれた短い話について学んでいて、日本語訳をするときに「直訳するとこうだけどニュアンス的にはこの表現が正しい」と先生がおっしゃることが多々ある。これは言葉の本質的な意味を理解して訳すということだと思う。英語を学ぶというより英語で学ぶという意識を持ってコミュニケーション英語の授業に取り組むことが、今の私にできることの一つだと思う。差別するつもりがなくても差別的な表現になってしまうというのは差別された側もしてしまった側にとっても悲しいことだから、このようなことがなくなるように、言葉に限らず全てのことの本質を見抜けるように一つ一つのことを真剣に考えるようにしたい。