第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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長野県松本県ケ丘高等学校 2年 木本 京花(きもと・きょうか)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

夫の「とるだけ育休」妻の不満/男性の取得義務化へ動き(読売新聞2020年8月18日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

男女平等に興味を持っており、それに大きく関連した育児休暇の現状について知りたかったためこの記事を選んだ。育休中の家事・育児時間が妻より少ない人は、育休の必要性を分かっていないのではないかと思った。夫の家事・育児への参加度は、2人目をどうするかという問題の決定に大きく関わってくるはずだ。だから、少子化の進行速度を抑えるためにも、男性の育休取得率の増加とその質の向上を行わなければならない。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母の私と私の妹の出産後は、祖母や義祖母が家事・育児の手伝いに来てくれたそうだ。「1人で全ての家事・育児をこなすのは、産後は特に難しい。男性の家事・育児の参加度は知識不足だけでなく、退社時間などにも大きく関わってくると考えられるため、会社の制度を整えることも必要不可欠だ」と述べていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

母に話を聞いた後、自分の知識不足を感じ、インターネットを利用して産後の母体や産休・育休について調べた。すると、産後の母体は心身ともに弱っており、1~2か月の十分な休養が不可欠であること、女性は産後休業として基本的に産後8週間は就業できないこと、休養が不足すると、産後うつなどさまざまな病気になる恐れがあることが分かった。「とるだけ育休」になる夫や育休を取らない男性は、これらの事実を知らないのではないか。知っているなら、1日の家事・育児時間が2時間以下になることはないだろう。そこで、男性の育休取得率を上げ、かつその質を上げるには、出産・子育てに関する教育を行うべきだ。保健や家庭科の時間に少しでも出産や子育ての危険を周知させることが、最終的には少子化の進行速度を抑えることにもつながるだろう。