第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

長野県上田千曲高等学校 3年 宮﨑 萌(みやざき・もえ)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

安曇野 特養おやつ提供死亡事故 准看護師 逆転無罪確定(信濃毎日新聞2020年8月12日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私がこの記事を選んだ理由は、私は生活福祉科で福祉を学んでいるので、こういった事故が起きてしまったことについてとても気になったからです。見出しに「特養おやつ提供死亡事故」とあり、介護をする上で避けられない問題だと思ったからです。逆転無罪ということは一回は有罪になってしまっているということに驚きました。故意ではなかったとしても介護事故で有罪になることがあるのだと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「これで有罪になってしまったら介護に携わる人たちが働きにくくなるのではないかと思う。しかし、遺族の方の気持ちを考えると難しい。どこまで責任をとらなければいけないのかをハッキリさせておくことが今後の課題だと思う。そういう事故もあるということを頭に置いておく必要がある」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私も母と同じように、このような事故で有罪になってしまったら「もし事故が起きてしまったらどうしよう」と介護をすることが怖くなってしまうと思います。事故を起こさないように防止をすることがまず一番大切だけれど、全てを防ぐことができるわけではありません。なので、事故が起きてしまったときに組織として職員のサポートをしなければならないと思います。人が人に対してサービスを提供する仕事なので、事故が起きてしまうことを頭に置いて介護のサービスを利用する必要があります。プロとしてその職業を何年もしていてもミスをしてしまいます。けれど、もし自分の祖父や祖母や両親が故意ではなくても介護中の事故で亡くなったら、「事故だから仕方ない」と考えるのは難しいと思います。また、故意があるかないかを判断するのも難しいです。このような問題とどう向き合うかが福祉の課題だと思いました。