第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(神奈川県)鎌倉女学院高等学校 1年 松本 千尋(まつもと・ちひろ)さん

意見を聞いた人:友人

記事見出し

戦後75年 コロナ禍の夏に(1)~民主主義 今はどうかしら(朝日新聞2020年8月11日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

戦後75年という節目の年であり、最近SNS上での誹謗(ひぼう)中傷が問題視されてきていることからこの記事が目に留まりました。記事を読んでみると、民主主義の教科書は1948~53年にかけて使われたことが分かりましたが、私はそのことに疑問を抱きました。現代まで通ずる民主主義の考えをたったの5年しか教えないのは不思議であり、民主主義と無縁だった当時の日本人の意識を変えるには不十分ではないかと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

友人は「為政者に左右されないようにするために、自分で判断する力を養うことを民主主義という解釈は初めて聞いた。正解は無いと思うが、顔を見なくても話せるようなアプリがあり、顔も見えない相手に批判されたりする今の世の中では、いつか独裁者的な人が現れてもおかしくないのでは」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

ツイッターなどのSNSで扇動的な投稿を繰り返し、民衆の感情に訴えかける独裁者が現れそうだと友人は言っていましたが、アメリカのトランプ大統領はまさしくそんな人ではないでしょうか。日本は資源や財源に乏しく繊細な国であるため、彼のような人間がトップに立ってしまったら国が崩壊するのではと感じます。だからこそ、私たちは一部の人間の扇動的な言動に惑わされないように、普段からメディアリテラシーを意識すべきだと思います。新聞やテレビのニュースも含め、大量の情報の中から正しいものを選び、時には政府や公式の情報にも疑いの目を向ける力が必要です。ただ、個人の力では限界があるため、メディアリテラシーの教育に力を入れているフィンランドなどの他国を見習い、メディアリテラシーに関する教育を学校のカリキュラムに組み込むべきだと私は考えます。