第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

鳴門教育大学附属中学校 1年 河野 地里子(かわの・ちさこ)さん

意見を聞いた人:祖母

記事見出し

食の風景 14~ゾウムシに夢を託す(徳島新聞2020年4月12日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「え、何コレ気持ち悪い」。写真を見てゾッとした。でも、「ゾウムシに夢を託す」という見出しに目がとまった。正直ゾウムシは今まで見たこともなかったし、その名前すら聞いたことがなかった。しかし、ゾウムシはミネラルやたんぱく質をたくさん含んでいるらしい。また、ラオスでは国を豊かにするためにゾウムシの養殖にはげんでいると記事に書かれていた。私はとても驚いた。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

祖母は、記事を読んで、「日本でもハチの子やイナゴのつくだ煮を食べている人は多いんよ。とても栄養があって、ばあちゃんも子供のときはよう食べたわ。結構おいしかったよ」と言っていた。さらに、「戦時中は食べるものがあまりなくて昆虫を食べて生きのびてきたんよ」とも言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

身近に虫を食べたことがある人がいてびっくりした。今でも、日本で食べている人がいて日本食としてなじみの深いものでもあることにも驚かされた。日本人は知恵をしぼって工夫をこらして食料を確保することでたくましく生きぬいてきたのだと気づかされた。そして、昔の人の知恵をラオスに輸出することでラオスの発展をうながしている。このプロジェクトが成功すれば他の発展途上国にも大きな希望を与えることになるだろう。自分の身近にあるもので食料を増やし働き口を新たに作り、経済を自国内でまわせるようになるからだ。アフガニスタンで長年支援を続けてきた中村哲さんは、「自ら耕すことができるようにすることが本当の支援だ」と語っていた。食べ物がないという状況は、飢餓だけでなく暴力や戦争ももたらす。ラオスのプロジェクトは平和への道しるべにもなるのだ。昆虫食は身の周りの人だけでなく世界の平和を守ってくれる。