第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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山口県立下関中等教育学校 1年 山下 心愛(やました・みあ)さん

意見を聞いた人:叔母

記事見出し

新型コロナ おなかに子 でも休めない(毎日新聞2020年4月23日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事のタイトルを見たときに、親戚の叔母さんのことがすぐに頭に浮かびました。叔母さんは、看護師です。そして、お腹に赤ちゃんがいます。新型コロナウイルスの感染拡大のなか、医療従事者は妊娠中も働かないといけない現状が気になりこの記事を選びました。日本は、妊娠中の医療従事者への対応がきちんとしていないとわかり驚きました。患者が急増し休めないという理由もわかりますが、お腹の赤ちゃんも大切だと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

叔母さんの勤務先では、コロナ感染予防のため新しく来た患者さんの担当に2週間はならないように配慮してくれたり、体調が悪ければ休みをもらえたり対応はきちんとしているそうです。ただ、妊娠に加えてコロナ対策の配慮もしないといけないため、この記事のように自分が休めば周りに迷惑をかけることになると言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

初めは、お腹の赤ちゃんがコロナウイルスに感染するかもしれないのに休めないなんてかわいそうだと思っていました。でも、現場で働く叔母さんの話を聞いて、医療スタッフが足りていないことや、休めば周りに迷惑をかけることを知り、人の命を預かる仕事だから簡単に休むことはできないと感じました。新聞の記事に、海外では、妊娠中の医療従事者への対応方針が示されているけれど、日本は注意喚起や雇用者への要請を出すのみで特別な対応方針はないままと書かれていました。実際、妊娠中の医療従事者に要請を出しても休むことは難しいです。だから、私は一時的に医療現場で働くことができるスタッフを増やすなど、国が要請だけでなく他の対策ができないのかなと思いました。誰も新型コロナウイルスの感染拡大が、こんなに長引くとは思っていなかったと思います。今は対応が難しくても、今後、妊娠中の医療従事者も安心できる社会になっていってほしいです。