第11回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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(福島県)桜の聖母学院中学校 3年 菅野 結(かんの・ゆい)さん
意見を聞いた人:祖父
記事見出し
県議会 3・11を祈念の日に(福島民報2020年8月6日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
新聞の一面に大きな文字で「3・11を祈念の日に」というインパクトのある見出しと、心から復興を願うような言葉選びの本文に印象を受け、この記事を選びました。記事を読んで、「未来を担う子どもたちに教訓と県民の思いを継承していく」という言葉に出会い、私たちや福島県の未来を願ってこの条例検討があることに気付きました。いつか3月11日が県の日に制定されたら、県内に限らず、全国民にも認知される日になってほしいです。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
祖父は「震災当時、原発事故の影響により県外に避難する家族を見送り、『もう家族がバラバラになってしまうのではないか』と思い、不安になった。この祈念の日は、家族がみんなこの家に集まってまた食事ができるように、当たり前のことが本当に幸せであるとあらためて感じられる日になってほしい」と言っていました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
祖父の意見を聞いて、少し考えが変わりました。もちろん未来を思う気持ちも大切だけれど、震災と原発事故によって気付くことができた「当たり前が当たり前にある幸せ」を毎年3月11日の祈念の日に思い出せるのは、とても素敵で意義のあることだと思います。また、震災後に生まれた震災を知らない子どもたちにも「何年前、大きな地震があってね…」と教えてあげたり、逆に、犠牲となってしまった方々のご家族の苦しみや思いに耳を傾けたりするきっかけとなる日になってほしいとも思いました。私も、そんな日に祈念の日がなるように、当時のことを思い出したら家族にも話をきいて、「当たり前が当たり前にある幸せ」を共有し、再発見ができる日にしたいです。