第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(広島県)安田小学校 5年 西本 英愛(にしもと・はなえ)さん

意見を聞いた人:父・母

記事見出し

応援歌で「お前」って失礼なの?(朝日新聞2019年7月10日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私は広島カープの大ファンで、スタジアムではいつも「おまえが決めろ!」と力いっぱい応援します。初めにこの記事を読んだとき、私は大好きな選手を見下すつもりはないし、一生けん命応援しているのに「失礼」というのはおかしいと思いました。そしてこれからも気にせず応援しようと思いました。しかし、心のどこかで「選手に失礼」という言葉が気になり、他の人の考えも聞いてみたくなって、この記事を選びました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「自分が応援しているつもりでも、相手が嫌な気持ちになるなら応援になっていないかもね」と、父は「どちらが正しいかを争うのではなく、伝える人の気持ちが、その表現で受け取る人に正しく伝わるのか、もしも誤って伝わるなら、別のどんな表現なら正しく伝わるのかを考えることが大切じゃないかな」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は今まで、応援で選手がどう思うかなど考えたこともありませんでした。しかし、与田監督の考えは、私に「選手がどう思うかを考える」という新しい視点を与えてくれました。これは日常生活に置き換えてみても大切な視点です。いいことをしているのだからとか、みんなやっているからという考えでは肝心の「相手」を置き去りにしてしまい、本末転倒です。記事は、他球団や選手らの問題視しない姿勢について伝えているけれど、それも「選手に失礼では」という与田監督の意見表明を受けて明らかになったことです。おかげでこれからも安心して応援できるようになったことは、この問題を通じて得られた一つの成果だと思います。だから、与田監督の考えを責めたり残念がったりする必要はなく、むしろ歓迎すべきと考えました。多くの人の考えとは違うかも知れないけれど、感じたことを素直に述べ、穏やかなやり方で提言した与田監督の勇気を私は見習いたいと思います。