第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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佐賀県立武雄高等学校 2年 一丸 結生(いちまる・ゆい)さん
意見を聞いた人:祖父
記事見出し
免許返納 ためらう地方(西日本新聞2019年6月6日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
最近、高齢者事故についてのニュースを多く見かける。それと同時に高齢者の免許返納について賛否両論あるが、どんな意見があるのか知りたいと思い、この記事を選んだ。記事を読んで分かったことは、車を手放すと生活ができなくなる高齢者が多く、免許返納は難しいということだ。また高齢者事故を防ぐための対策として、他国では運転する時間や場所を限定する限定免許というものや実技試験を課しているところがあるということも分かった。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
私の祖父は免許返納を勧められてもそう簡単には返納できないと言っていた。私たちの住んでいる町は買い物や病院に行くには車が必要な場所だが、バスがないので、車がないと生活できない。また高齢者の事故ばかりが取り上げられて「また高齢者か」といわれ、邪魔者扱いされているようで、とても悲しく悔しいと言っていた。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
私は最近、高齢者の事故が多く報道され、尊い命が奪われていることを知り、高齢者は免許を返納すべきだという意見に賛成していた。しかしこの新聞記事や祖父の話を聞いて、私たち若者目線でなく、高齢者目線で考えてみると免許返納が生活に支障をきたす高齢者が多くいることが分かり、簡単に賛成することはいけないと思った。免許返納が難しい主な原因として、車がなければ移動手段がなく生活がままならないことが挙げられる。今私たち若者に必要なことは高齢者に免許返納を勧めることではなく、自動車の安全技術の開発や、地域や国で協力して、高齢者が安心して車を手放せる社会をつくることだと思う。また年を取れば認知機能が低下していくことは当たり前で、それが原因で事故が起こることがあるのは確実だ。そのようなことを減らすために家族の私たちがこまめに話しかけ、普段の状況や感じ方、見え方を知り、理解しておくことも事故を防ぐための重要な対策だと思う。