第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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名古屋市立名古屋商業高等学校 1年 中島 梓都来(なかしま・しずく)さん

意見を聞いた人:祖母

記事見出し

高齢者「制限運転」宣言を(宮崎日日新聞2019年7月28日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

テレビでは自動車による事故のニュースが後を絶たない。そんなとき、新聞をめくっていると、高齢ドライバーについての記事を見つけた。私はなんとなく気になったので記事を読み進めた。記事を読み進めると、高齢ドライバーが運転免許証を返納しない理由に、私は納得した。とはいうものの、免許証の返納か制限運転、どちらの方が効率が良いのだろうか。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

祖母は「免許証を返納したくてもできない人はたくさんいると思う。免許証を返納して、といわれても家の近くにバス停や駅がない人だっている。その人たちの生活の足を奪うということを本当に考えているのだろうか。ただ単に、免許証を返納してと言われても困るのが現実ではないか」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

祖母の話で、私の意見ははっきりした。高齢ドライバーによる事故を無くすには免許証の返納が最良だと言える。だが、人口の少ない地域では公共交通網も発達しにくく、ただスーパーへ行くにも徒歩で片道1時間。まだ若い私でも1時間歩くのは大変なのにそれを高齢者が、と考えると、免許証の返納を勧めるのは気が引ける。そこで、制限運転を勧めることによって高齢者への負担が大幅に減る。さらに、事故が起きやすい日や時間に運転しないことで、私たちも安心できる。だから制限運転は効率が良いと言える。だが、制限運転は宮崎県独自の交通ルールであり、愛知県では提唱されていない。交通事故が最も多い愛知県こそ実施すべきではないか。この制限運転なら、たくさんの高齢ドライバーが実施してくれるのではないか。愛知県に限らず全国で制限運転を実施するべきだ。「運転寿命を伸ばし、交通事故で悲しむ人が減ること」それが今、多くの人々の願いではないだろうか。