第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(長野県)上田西高等学校 1年 安田 美結(やすだ・みゆ)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

読書バリアフリー法成立(信濃毎日新聞2019年6月22日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私は地元の図書館で2年前からボランティアをしているため、記事を選びました。目が悪いけれど読書が大好きな私の姉を見て、点字図書館に興味がわき、見学に行き仕組みを知りました。郵送で貸し出しをしていることや、1冊の本が完成するまで長い時間と労力が必要だと知り、読書バリアフリー法案が成立したことで国を中心に、誰もが読書をしやすい環境が整うと思います。地域に密着した図書館が重要な役割を担っていくと思います。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

「自分の会社では、障がい者の方の福祉機器、録音図書再生機を作っている。1993年から開発が始まり、1998年に実用化された。アナログからデジタルに変わり飛躍的に使いやすくなった。開発当時、当事者の方の声に耳を傾け、時間はかかっても、多くの人の協力と知恵で機器が完成した」と父が言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は点字図書館に見学に行き、普通の図書館との違いを感じました。具体的には、本の数が少ない、絵本がない、最新版の本がない、貸し出しや本を選ぶことが不便、などです。実際に見学に行かないと分かりませんでした。見学に行くまでは点字図書館の場所も知らず、ボランティアをしていなかったら、点字にも興味を持っていなかったと思います。それは、私が「自分には関係ない」と他人事として見ていたからです。新聞の記事や父の意見を通して、関心を持って考えていきたいと思いました。父の会社の機器のことを調べると、世界では20年も前から録音図書のデジタル化が進んでいて、学習障がい者などの教育にも活用されていることが分かりました。私は、これから町にあるどの図書館にも点字の本や録音図書が置かれ、障がい者の方も図書館に来て、たくさんの本の中から自分で本が選べたり、一般の方も関心を持ってもらえたら良いと思います。