第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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(東京都)武蔵野大学中学校・高等学校 高校1年 又木 萌萌(またき・もも)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

ホスピス 日常を支えた30年(朝日新聞2019年8月15日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私は夏休みを利用して老人ホームのボランティア活動に参加しました。そこで日常的に活動を行っている方の考え方に興味を持ったことがこの記事を選んだ理由です。私は入居している方と貼り絵の作品を制作する活動を行いましたが、「ささやかな日常を支える」という考え方に改めて気付かされました。さまざまな施設で生活を送っている人と、社会とをつなげる役割を果たしているボランティア。その存在の意味を考えさせられる記事でした。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

私と一緒にボランティア活動に参加した母は「ボランティアで大切なことは、施設で生活している人を敬い、寄り添う気持ちを持つことだと思う。その生活をどのような形でも、ささやかなことでも、社会とのつながりを持てるようにそっと支えるボランティアが必要なのではないか」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私はボランティアに参加するとき、初めは自分にも務まるのか、役目を果たせるのかなど不安な気持ちもありました。しかし実際に参加してみて、利用者の方の支えになりたいという気持ちを持って行動することがとても大切なのだと気付きました。ホスピス、老人ホームなどさまざまな施設がありますが、施設という限られた空間の中にさりげなくボランティアがいる、それだけで社会とのつながりのある、開かれた空間になるのだと思います。そして、生活の中に新たな風を送ることができるのではないでしょうか。しかし、記事によると、ここ数年その数は減少してしまっているそうです。たとえ小さなことであっても自分にもできることがある、ということを多くの人に知ってもらうことが大切だと、私はこの記事を通して感じました。私たち一人一人がつながりを大切にし、協力できるような環境の社会を作っていけたら良いと思います。