第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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鳴門教育大学附属中学校 2年 四方 美妃(しかた・みき)さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
増えぬリケジョ 環境が壁(日本経済新聞2019年7月5日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
私は将来、研究の道に進みたいと思っている。しかし「理工系に進みたい」と言っている女子の友人は少ない。なぜリケジョが少ないのか、その理由を知りたいと思った。記事では、要因の一つにロールモデルとなる日本人女性が少ないことが挙げられている。女性研究者は全研究者のうちの16%に過ぎないという。日本は、模範や手本となる女性が少ないために、リケジョが減ってしまうという負のスパイラルに陥っているように感じる。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
理系出身で、今も理系関係の仕事をしている母に意見を聞いた。母が子供だった頃は「男は仕事、女は家事・育児」といった「男女の役割分担」を強く言われていたそうだ。今でもこのような考えを持っている人は少なくないが、「超ロールモデル」となる女性研究者の活躍で、この古い考えを打破できるのではないかと考えている。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
日本が「技術立国」と長く言われ続けるためには、優秀なリケジョの活躍が必要だ。理工系の仕事を男性が独占するのでは「技術立国」としての日本の地位は危うい。グローバル化する今の世の中では、女性の視点・感覚・能力がますます必要になってくるだろう。外国に比べ、日本は全研究者の中での女性研究者の割合がかなり低い。このままでは外国と圧倒的な差が開いてしまう。今こそ「男は仕事、女は家事・育児」といった古い考えを捨て、女性の理工系への進出を後押しすべきである。ではリケジョを増やすためにはどうすればよいのか。私は「超ロールモデル」というべき女性研究者の活躍が必要だと考える。例えば今の日本にはノーベル賞を受賞した女性がいない。世界的に権威のある賞を受賞するような女性研究者が生まれれば、その人に憧れて理系を目指す女子も増えるのではないかと思う。日本が「技術立国」であり続けるために、私もリケジョの一人として活躍したい。