第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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福岡教育大学附属小倉中学校 1年 柴田 深冬(しばた・みふゆ)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

政治は男の仕事?(西日本新聞2019年7月14日付)
育休後の男性 相次ぎ会社提訴(朝日新聞2019年7月15日付各朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

参議院選挙が近づいた時期、「政治は男の仕事?」という見出しが目についた。私の印象としてもやはり政治家には男性が圧倒的に多いと思ったから。ちなみに、その記事では男性の育休取得率が低いことも指摘されていた。次の日、祖母の家で手に取った新聞を読み「あれ?」と思った。育休後の男性が嫌がらせを受ける例があるそうだ。働く上での男性と女性という問題を痛感した。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

私が小1のときに、1年間の育休を取得した父は「制度を整えることと社会の当たり前が変わることとは必ずしも同時ではない。どちらが先かは分からないけど、どちらも必要。お父さんはそれを周りに認めてもらって経験できたから世界が広がった。父親として教師として、それは大きな財産になったし、今でも感謝している」と言う。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

少子高齢社会が進み働き手が減る一方で、今後AIが普及し性別の違いによって仕事を分けることもなくなるに違いない。そうであるなら、社会を成り立たせる多くの機能は、男女平等でなければ成り立たない。「仕事と家庭の両立」という言葉がある。両立させることが大事ということだ。でも私は、「仕事の充実は家庭の充実に、家庭の充実は仕事の充実に」という良い影響を与えあうものだと思う。教師について、過酷な労働環境が報じられるが父は楽しそうだ。父が仕事と家庭を両立し、充実した毎日を送る姿を見ると、働き手の意識を高めることも重要で、それを後押しするのが制度・社会だと思う。性別を前提にした役割の分け方はそろそろ終わりにしたい。誰もが使命感をもって仕事も家庭も充実した生き方を選ぶための行動を起こすことができる、それをお互いに認め合えるような社会に私も貢献したい。10年後の私の生き方を思い描きながら社会の今を肌で感じながら学びたい。