第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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(滋賀県)近江兄弟社中学校 2年 小山 みなみ(こやま・みなみ)さん
意見を聞いた人:父・母
記事見出し
奈良のシカ 廃プラ死?(読売新聞2019年6月22日付夕刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
ひどい…。鹿の命を奪ったのは私たち人間だ。私は3年前から海洋プラスチックごみ問題について調べている。私が今回この記事を選んだのは、身近にあるプラスチックが海だけでなく、陸でも悪影響を及ぼしていることに衝撃を受けたからだ。プラスチックを作り出したのも、使っているのも、捨てたのも人間だ。だから私は、この鹿の命を奪ったのは私たち人間ではないかと考え、心が痛んだ。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は「人間がプラスチックを生み出し恩恵を受けているのだから、そこから生じる問題にも責任を持って対処しないといけないね」と言い、父は「個人が当事者意識を持って行動することと、リサイクルより新しく作る方が安い現状において、国が予算を組んで制度を整えることの両方が必要だね」と言った。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
人間のエゴでこれ以上ほかの生き物の命を奪わないために、私たちはマイバッグやマイボトルの持ち運びはもちろん、普段の生活を工夫する必要があると思う。例えば、自動販売機の代わりに給水器を設置し、ジュースやお茶が欲しければ持参したマイボトルにジュースやお茶のもとになる粉末を入れて混ぜる。他にも、プラスチックの袋を紙や布の袋で代替して本当に必要なときだけプラスチックの袋を使うようにする。そして、プラスチック容器や製品にはリサイクルに必要な費用を組み込んでおく、というのはどうだろう。また教育も大切だ。3R活動の学習を強化し、学校の行事として地域の清掃活動に参加するなどして学習と生活をつなげていく必要もあるだろう。そうして、みんながプラスチックごみを削減する意識をもち、人間と自然とが共存できる社会を築いていかなければならないと思う。