第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

名古屋市立志段味中学校 3年 架谷 咲良(はさたに・さくら)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

「いいね」5万件の闇(中日新聞2019年8月1日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「いいね5万件の闇」。矛盾しているこの見出しに引かれた。なんでいいねが5万件もきているのに「闇」なのか。でもそれは障害をもつ国会議員を迷惑行為とするものだった。それに5万人の人々が賛同していてショックだった。障害者の方の主張も大切な一つの意見だ。だからこれをきっかけに障害者に対する意識を見直さなければならない。「迷惑行為」としてまとめることはちがうと思う。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父は「健常者は障害者の気持ちを理解しきることができない。だから自ら国会議員として心の声を届けるのだ。なぜこんなにバッシングをうけているのか。それは障害者への差別があるからである。費用がかかるなどの言いわけをしているだけで、根には差別という考えがあるからだ」と言った。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

どうしたら差別の目はなくなるのか。私は幼い頃から健常者と障害者が隔離されてきたことが原因だと思う。そのうちの一つとして特別支援学級に改善点があると思う。新聞中にあるように「インクルーシブ教育」を進めると良いと思う。健常者と障害者がともに学校で学ぶ仕組みだ。一人一人にあった教育をうける権利がある。みんなといっしょに生活したり、もし生活に支障がでるなら先生を2人にするなどの工夫をすればいいと思う。実際にアメリカでは障害のあるすべての子どもたちが健常児と同じように学ぶ「環境」を提供することは公立学校の義務であると法律で定めている。こうしてみると日本は少しおくれをとっているように感じる。この問題は重要だと思う。根本から直していかなければならない。国が制度を改めることも大切だが、それよりも一人一人が障害者に対する意識を変えることも日本を変える鍵となるだろう。