第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第10回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

静岡県菊川市立菊川西中学校 3年 菅野 遥日(かんの・はるか)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

新出生前診断拡大を凍結 学会、国の検討会見極め(静岡新聞2019年6月23日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私はこの記事を読んで、まず出生前診断をするべきなのか、そして結果的に何らかの疾患がみつかったとして産むのか、中絶するのか、自分の立場で考えました。親になっていざその立場にならないとわからないけれど、今の私の考えは、診断を受け疾患があった場合、中絶します。疾患のある子供を育てるのは大変です。他の兄弟にも十分に愛情を与えられず、悲しい思いをさせてしまうかもしれないからです。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「出生前診断は反対です。人は何かしら苦手なことを持っています。それが、集団生活にそれほど支障がなければそれでいいし、もし支障があるなら、他人が手を差しのべるのが当たり前だと思います。できない人、この世に生きづらい人を排除するような出生前診断は悲しいことです」

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

母の意見をきいて私の考えに枠が広がりました。母の考えをきくまでは、中絶するだろうと思っていたけど、まず診断を受けないのも良いなと思いました。覚悟がないなら子供を持つなとはいわないけれど、障害のある子はこの世に産まれなくてもいい命なのか。人の命も自分の命も、どの命も平等に宿った命です。軽々しく扱ってはいけないと考え直しました。自分のやりたいこと、やりたい仕事ができなくなるかもしれない。兄弟に愛情を十分に与えられなくなるかもしれない、と思っていました。でも、周りには支えてくれる人もたくさんいます。例えば、親、夫、カウンセリングの方などです。決して一人で育てるわけではありません。子供を産む、と決心した以上は、産むべきなのかな、と思います。自分の子供に疾患があろうとなかろうと自分の子供です。きっとかわいいです。産むなら、覚悟をもって産むべきです。