第9回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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福井県坂井市立長畝小学校 5年 下 寛人(しも・ひろと)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

人を励ます音楽を(福井新聞2018年7月29日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

ぼくは、障害と闘いながらバイオリンをひくために、体をきたえるトレーニングをして努力をおしまないすがたに感動しました。それに障害でいじめにあい、つらくて苦しくて、健常者への怒りや恨みでいっぱいだったのに、その心と向き合い、こくふくし、今はたくさんのいやしのためにバイオリンをひく活動を続けています。広く、強くてやさしい心の持ち主でないとできないと思います。式町さんのそんざいが、多くの人の勇気といやしになると思います。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「大変な進行性の病気と闘いながら、ハンディキャップをかかえて自分のことだけでも大変なはずなのに、まわりの人を音楽で励まそうとがんばっているすがたに感動しました。それにつらくて苦しかった過去を受け入れて前向きに努力して、それを楽しんでいる様子に心の広さ、やさしさ、強さを感じました」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

ぼくのまわりでも障害のある子を、いじめたり笑ったりする人がいます。きっとそういう子は相手をいじめてゆういに立ちたいだけで、心の弱い人間なんだと思います。障害のある人はけっして弱いのではなく、たくさんのくやしい気持ちをバネにして、人なみ以上の努力をして強くやさしい心を養っているのだと思います。母に「ノーマライゼーション」という言葉を教えてもらいました。「障害者と健常者がおたがいに特別に区別されることなく、社会生活をともにするのが望ましいすがたである」という意味だそうです。式町さんのようにいじめられてつらい思いをする人がいないように、すべての人がノーマライゼーションの考えですごせる世の中になるといいと思います。そのためには式町さんのようにどんどん活やくする障害者の人たちがふえるといいと思います。ぼくもまずは10月に開かれる福井国体の「福井しあわせ元気大会」で、がんばる選手のすがたを応援してみたいです。