第9回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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東京都国分寺市立第五小学校 6年 鏡 心釉(かがみ・みゆ)さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
5歳の女の子の虐待死 食事あたえず暴行重ねる(朝日小学生新聞2018年7月2日付)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
まだたったの5歳。これからの人生、たくさんのことがあったはずだ。学校で仲良しな友達ができたかもしれない。好きな子ができたかもしれない。テストでいい結果がでたかもしれない。そんな夢や希望に満ちあふれた女の子の未来は、両親によってうばわれた。私はこの記事を読んだとき、こんなことは絶対にあってはならないと思った。そして、その女の子が書き残した反省文は、私の心に深くつきささった。だからこの記事を選んだ。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は児童相談所の責任が重いと言っていた。保護者との関係をつくることを優先するのはおかしい。訪問の際、結愛ちゃんに会えなくても、そこで引き下がらず警察に通報して立ち入り調査をすべきだった。母親は自分が苦労して産んだ子を、「愛を結ぶ」という意味のある名前をつけておいてなぜ守りきれなかったのか。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
私は結愛ちゃんがなぜ叱られたのか、どんな子だったのか、くわしくは知らない。でも、これだけは知っている。どんな理由であろうと、どんなことがあろうと、たった一つの命を、その子の未来をうばうことはけっして許されることではないと。まだ小さくて、素直でかわいい子だ。幼稚園にも行けず、友達もいない彼女にとって唯一関わりがある人は母親と義理の父だから何をされても、本当は大好きだったはず。それなのに、父親になぐられ、さんざんな目にあっても、食事をあたえられなくて死にそうになっても、たえていた結愛ちゃんは強かったと思う。体も心もぼろぼろになっていたとしても、少なくともこの子は懸命に生きた。そして、これからも懸命に生きようとしていた。彼女は未来を生きたがっていた。私は結愛ちゃんに、「おつかれさま、よく頑張ったね」と言ってあげたい。