第9回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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東京都立国際高等学校 3年 榎 唯衣(えのき・ゆい)さん
意見を聞いた人:父
記事見出し
堆肥作りで街おこし(毎日新聞2018年3月26日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
新聞をめくった際に、学生の姿が写真に写っているのを見て、私と年齢の近い世代の学生の様子を知りたいという興味があったのでこの記事を選びました。また将来は地方創生に貢献したいという夢がある私にとって、地域活性化や街おこしに対する前向きな活動についての知識を得ることは有力な情報源でもあり、刺激を受けました。一見何の役にも立たなそうな刈り草が肥料として再利用され、地球温暖化対策にも貢献していると思いました。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
父は高校生の行動力に感心していました。父自身は広島県呉市という自然豊かな環境の下で育ちましたが、高校時代にその自然を生かした商品の開発に着目したことはなかったため、学生時代から地域の復興と自然の再利用を心がけて、さらにビジネスの分野に結びつけて活動する学生たちの将来に注目したいと話していました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
身の回りにある環境を常に新しい視点から見るということの重要性に気付かされました。父同様、私自身も、公園にある刈り草を見て、「ごみ」と捉えており、リサイクル可能な資源であることに気付きませんでした。地球温暖化対策と同時に地域貢献にもつながるこの学生主体の活動は、未来の日本を創るという点で注目されるべきビジネスだと思います。さらに、高齢社会の進む現代の日本において、新しい雇用を高齢者向けに作る需要は今後高まることが予想される中、この刈り草の再利用を目的とした活動はその需要をも満たしています。高齢者まで幅広い年代層が活躍できる社会創りは、私の目指す地方創生の意義でもあります。高齢者と環境そして地域社会に優しいこの活動は、ビジネスの分野においても、多岐にわたって展開できる可能性を秘めていると思います。父が話していたように、身の回りにある当たり前に着目し、思考を変えて多方面に良い影響を及ぼす可能性を次は私が見つけます。