第9回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第9回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

埼玉県立川越女子高等学校 2年 原口 なつみ(はらぐち・なつみ)さん

意見を聞いた人:父

記事見出し

凶悪事件 闇と衝撃~平成時代(読売新聞2018年7月16日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

来年の4月30日、30年間続いた平成が終わる。平成に起きた事件を振り返る良い機会だと思い、この記事を選んだ。記事を読むと、自分が生まれる前の事件なのに知っているものが数多くあった。これは未曽有の被害をもたらした事件が数多くあった結果だろう。そして、昭和に起きた事件と違い、いまだに解決していないものも多い。新元号になる前に少しでも解決に近づくことを願う。そして、再び凶悪事件の被害者が出ないことを願う。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父は「事件や犯罪は起きないことが一番だ。しかし、本当に私たちが治安維持を願うのならば、ただ起きないことを願うのではなく、事件が発生したその後が大切だ。犯人を検挙・逮捕しただけでは、事件の根本的な解決とはならない。事件を多方面から見て、何が原因となったのかという背景を考えることも大切だ」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

父の意見を聞き、ハッと我に返った。私自身が出来事を一方向からしか見ていないということに気づかされた。学校の授業でも散々「物事を多方面から考えるようにしよう」と言われているにも関わらず、それができていなかったのだ。確かにこれは難しいことかもしれない。しかし、たくさんの信ぴょう性が低い情報があふれかえり、それらを簡単に入手できる現代でこの力は必須なものであり、この力がなかったら情報をうのみにし、メディアに踊らされる操り人形となってしまうだろう。メディアは、注目されるため、書籍を売るため、視聴率を稼ぐためなど、自分自身の利益のみを考え、やや過剰に情報を伝えたり、勘違いしてしまうような言葉を選ぶ傾向にある。どの情報が信用できるのか、過剰解釈されていないだろうか、情報社会で生きる私たちは常日頃考えていかなければならないだろう。そして、いろいろな角度から物事を見つめ直し、自分の意見を持つことも大切だろう。