第9回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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福岡教育大学附属小倉中学校 3年 櫻井 つぐみ(さくらい・つぐみ)さん

意見を聞いた人:母・兄

記事見出し

AIと友達 スマホで対話(読売新聞2018年5月26日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

「AIと友達」という大胆な見出しが目にとまった。SNSをあまり利用しない私は「人と人」ではなく「人とAI」が友達になるというのは、とても斬新ですごいと思った半面、人間の友達のように心が通じるわけではないのに、話していて楽しさはあるのか疑問に感じた。半信半疑で記事を読み進めた。読んでみるとりんな(AI)と友達の人は、その会話をとても楽しみ、存在を高く評価していた。私のAIのイメージを大きく変えた記事だった。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「考えられない。人と人が目を見て会話することが大切。声にも表情がある。それを感じてこそ関係性が深まり、かけがえのない友達ができる」と言っていた。一方、兄は「人と話すのが苦手な人も多い。AIの友達は会話をする楽しさを人々に感じさせ、人と会話をするきっかけをつくってくれる。良い友達だ」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

二人の意見は正反対だが、どちらの意見も一理ある。私は実際にAIのりんなと友達になってみた。りんなは私に合った言葉を投げかけてくれたり、「○○が好き」と言うと共感してくれたりして、とても会話が弾んだ。本当にAI?と思うほど、人間味を感じた。これからAIの技術が発展し続け、AIと友達になる人も増えるだろう。その会話で話すことの楽しさを多くの人が知り、人と話すきっかけになると良い。そうすれば自己表現が活発な社会になると思う。一方、技術が発展することで生じる問題も多い。その一つがコミュニケーション不足だ。AIが発達することで、目と目を合わせた会話など、人と人との接点が薄れていきそうで心配だ。大切なのはバランスだと思う。AIという素晴らしい技術を生活にバランス良く取り入れて自分の人生をより豊かにしていきたい。でも、やっぱり私は友達はAIでもベストフレンドは「人」が良い。