第9回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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神奈川県川崎市立菅生中学校 3年 小沢 優梨子(おざわ・ゆりこ)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

沖縄の怒りを見ろ! 写真家・石川真生さん 創作写真で訴え(朝日新聞2018年8月15日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

沖縄の怒りを見ろ!という見出しを見て、最近沖縄で米軍ヘリによる事故が多く起きていることが頭に浮かび、興味をもったので、この記事を選びました。記事を読むと、沖縄の基地問題や戦時などの情景を一般の人が再現し、それを写真絵巻として展示して沖縄の人の抵抗や不安、怒りなどを表現するというものでした。言葉はなくても、再現した写真だけで伝わる思いがあることに感心したし、伝えたいという思いが強いことを実感しました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「戦争を経験し語り継ぐ人が少ない今、戦争の被害の大きさは忘れ去られるかもしれない。また、沖縄での、ある意味では終戦を迎えていない現状を、本土民は身近に感じられない。米軍によるトラブルは、ユーモアのある風刺をきかせた写真によって沖縄民の強い怒りが、本土民の心により強く響くのではないか」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私はこの問題をあまり身近に感じられず、沖縄の人はかわいそうだなと人ごとのように考えていたかもしれない。しかし、母の意見を聞き、沖縄民は“かわいそう”と思ってもらいたくてこの活動をしているのではなく、本土民もふくめ日本全体で、この問題に向かっていきたいという思いで写真を撮っていることに気づけた。戦争はもう終わったのに沖縄だけが米軍のトラブルに巻き込まれている状況に置かれているのはおかしいし、それに対応しきれていない日本政府も、その状況をあまり知らない本土民も、人ごとだと思わずにもっと深く考えていくべきだと思った。そして、この問題を“沖縄の問題”と捉えるのではなく、同じ日本国民として“日本全体の問題”と捉えるべきだと思った。基地問題はアメリカが大きく関わっているということもあり目をそむけられがちだが、沖縄民だけでなく私たち本土民も、この問題を解決していこうという覚悟を伝えていかなければならないと思った。