第9回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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宇都宮市立一条中学校 2年 岡田 しおん(おかだ・しおん)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

西日本豪雨被災3県 視覚障害 避難者6人(下野新聞2018年8月15日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私がこの記事を選んだ理由、それは私の弟が障害を持っているからだ。弟はこの記事とは全く似ない障害だが、今回は障害者を支える一人の者としてこの記事を読んでみた。正直、私はこの記事の枠が小さすぎると思う。今、日本では外国人に向けられた設備が多くなってきたが、それより、障害者や高齢者に向けた安心した設備を作るべきでは?と思う。この記事で死人が出たとは書いていないが、やはりこの記事は皆に問うべき記事だと思う。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「視覚障害の方を含め、障害者は避難した際に周りの補助を必要としているが、それより『周りに迷惑をかけてしまうのが苦痛』と考え、すぐ避難できない方が多いようだ。確かに配慮が健常者より必要だと思うが、障害者がそれを気にせずに避難できる対策を日本全体で考えるべきだ」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

正直、一つの記事に対して思うことは人それぞれだが、この記事は学校、いや日本全体が目を通さなければいけない問題だと思う。頭をかかえるべきは障害者だけでなく、我々もだと言ってもいい。記事を読んだとき、協会に入っていても、自宅から避難したのは3県合わせても6人という。私はこの数字は極めて少なすぎると思う。「危険性が高い」「補助がなくては困難」、不安な声がたくさん出ているのに、なぜ皆、耳をかたむけないのだろうか。障害者は重い欠点を抱えているが、それは私たち健常者の短所を集めれば同じ重さだろう。つまり、私たちは見た目や中身が違っても一人の人間であるのだ。地球という同じ台に乗っているのだ。だから、国が目を向けなくても、皆一人一人が目を向けなければいけないということである。今度このような記事が出たとき、避難者は3県合わせて1000人を超えているといい。未来は私たちの手の中にあり、私たちが変えるものなのだ。