第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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静岡県立中央特別支援学校 高等部3年 松下 星矢(まつした・せいや)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

普通の学校で学びたい 憲法ルネサンス 26条 教育を受ける権利(静岡新聞2017年8月6日付夕刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

普通の学校という言葉が目に止まり、この記事を選びました。私も生まれつき障害があり、高校から特別支援学校に通っています。記事から、他にも私と同じような問題で悩み、闘っている方がいることを知りました。私も中学時代に提示されたのは特別支援学校という進路のみでした。だからこそ、障害の有無に関わらず、本人が行きたいと思った学校へ行けることが大切だと思います。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「普通とは何かといつも思う。誰が考えて、何を基準にしているのか、普通なんて人それぞれ全く違うのに。できないから仲間外れにするのではなくて、どうやったらその子もできるようになるのかを考えなければいけない。でも周りに頼らず、自分たちから発信していくことが大切」と言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

障害者を受け入れようとしないのは、障害に関して分からないからだと思います。その分からないという思いが、何かあったら責任をとれないという、見えない不安を大きくしているからだと思います。しかし、普通の学校と特別支援学校とで分けてしまったために、互いが互いを知る機会が無くなっています。これでは今後、社会に出て、出会った際にうまく関係を築けるはずがありません。だからこそ私は、分校という形で特別支援学校を普通の学校に併設することで、関わる機会を増やすべきだと考えます。そうすれば健常者は障害者に対して分からないことが減り、不安も無くなっていきます。そして障害者は障害を持っていても、一人の人であることに変わりないと分かってもらえれば、障害者は健常者と同じ教育を受けられるようになるのではないでしょうか。