第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

埼玉県立川越女子高等学校 2年 大塚 麻由(おおつか・まゆ)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

「科学の使い方誤るな」山口県光市で難逃れた阪大名誉教授(毎日新聞2017年8月14日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

戦争は科学技術の向上とともに、一度に奪う命の数を増やしていく。私は歴史の授業を受けながらそう思ったことがあった。終戦の日の前日、多くの戦争関連の記事がある中、この記事の見出しが私を引き付けた。核兵器はマンハッタン計画で科学者の知識を活用して生み出された。今、医療面や生活面でたくさんの科学技術の発見、進歩がある。しかし誤った使い方をする選択肢もそれだけ増えるのだ。使い方を決して間違えてはいけないと思った。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「毎日家事を楽にしてくれる電子レンジも、もともとは武器として使用しようと研究していたマイクロ波が使われている。身近にはこのような使い方を誤ると恐ろしいものがたくさんある。今、科学技術の進歩はとても勢いがあり、さまざまな研究がされているが、その研究結果を良識を持って活用してほしい」と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は、田中さんが記事の中で述べている「ゲノム編集」にとても興味がある。ゲノム編集は、遺伝子が原因である病気の治療や創薬、より効率よく農作物を育てることなどにつながる、とよく耳にする。これは、多くの人を救うことができる研究だろう。しかし、ゲノム編集の技術を応用して、人々の脅威となる細菌を作ることもできるかもしれない。一歩間違えれば、多くの人を脅かす存在にもなり得るのだ。科学の閉ざされていた扉が次々に開かれる今、私たちの前にはたくさんの道がある。その道を進むことができるのは私たちであり、その道を進んではいけないと判断できるのも、私たちでしかない。科学技術は人を救うため、生活の質を向上させるために活用されるのではないだろうか。戦争は絶対にしてはいけない。科学技術を戦争に利用することもしてはいけない。研究者だけでなく、多くの人が身の周りで進歩する科学技術について知る必要があるのではないだろうか。