第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
- NIEトップ
- NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
- 第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
埼玉県立川越女子高等学校 2年 安齋 愛(あんざい・あい)さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
絵本の世界「ワーママ」いない?(朝日新聞2017年8月5日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
私はこの記事を読んではっとした。私の家は両親共働きで、母は平日の日中、家にいないのが普通だった。だが、言われてみると確かに、絵本に限らず、物語の世界ではワーママが少ないように感じた。私は女性が働くというのが身近にあったが、自分の母がずっと家にいて、絵本の世界もそうだとしたら、ワーママは自分と遠いものに感じるかもしれない。幼少期に触れていた家族観、世界観が固定観念の形成に関わっているように思う。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は次のように言っていた。確かに幼い頃、触れる本の中に描かれた世界が人格形成に与える影響は大きいだろう。働く母を持つ子が、絵本と違ってなぜ自分の母は家にいないのかと疑問を持つこともあるだろう。多くの女性が外で働き、家事分担のあり方もさまざまな現在、男女の役割を固定化せず、多様な家族を描くのが望ましい。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
女性が家事をし、男性が外で働く、というのは一つの家庭の形かもしれないが、その形が全てではなくさまざまな形が認められると良いと思う。幼少期に一つの形しか見ないと他を考えられなくなりそうだ。だから、多くの子にとって身近にある絵本などから変わっていくと、その子たちが大人になったとき、固定観念に縛られず、それぞれに合った家庭の形を築けると思う。また、この記事を読んでから、「ジェンダーとメディア」や「女とか男とか縛られたくない」といった他の記事が目に入るようになった。幼少期に触れる世界は確かにその人の世界観に大きな影響を与えるだろうから、絵本が欧米のように多様な形の家庭を描けば、これらの悩みや問題も減ったりなくなったりするのではないか。私は女子校に在籍していて、一年に一度活躍している女性の話を聴いている。女性だから、男性だから、と役割を決めずに、性別に関係なく活躍できる社会にしていきたい。