第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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宮城県気仙沼高等学校 1年 小野寺 真悠(おのでら・まゆ)さん

意見を聞いた人:友人

記事見出し

海見える街 丸ごと盛り土 復幸の設計図 女川・公民連携の軌跡 第2部・再生③(河北新報2017年8月11日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

この記事を選んだ理由は、私の地元である気仙沼でも集団での高台移転や防潮堤といった復興事業の問題が多くあり、他の地域ではどのように事業を進めたのか気になったからです。女川町はリアス海岸と町の8割以上を山林が占めているため、利用できる土地は限られています。その中でも、確実で安全性のある町づくりが行われている。それを知り、女川町の考え方を気仙沼の町づくりの参考にできるのではないかと考えました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

友人は「市長が優秀だと思った」と言っていました。理由としては、市民の安全と海の見える町づくりを両立しているからだそうです。防潮堤では海が見えなくなり景観を壊す上に、津波の危険性は避けられないので、町ごと底上げするという考えは安全と健全な町の雰囲気を両立できていて素晴らしいと思ったと言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私はこの記事を読む以前から防潮堤を作らない方が良いのではないかと感じていました。今回、この記事を読み、友人の話を聞いたことで、その思いがさらに強くなりました。いくら高く、立派な防潮堤を作ったとしても、時間がたてば、津波が来る来ないにかかわらず多くの費用をかけて補強していかなければいけません。多くの費用をかけてまで防潮堤を維持する必要性はあるのか、海が見えないのでは逆に海の様子を知ることができないため危険なのではないか、というのが私の意見です。気仙沼市も女川町と同じように海とのつながりが強い町だと思います。海が見えなくなってしまっては、気仙沼の魅力が一つ減ってしまうのではないかと感じました。これからの気仙沼市を担っていくのは私たちです。より良い町をつくるためにも、女川町だけでなく他の地域の考え方を生かして、気仙沼市の町づくりに積極的に参加していきたいと思います。