第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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福岡県春日市立春日東中学校 3年 中井 伊吹(なかい・いぶき)さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
バナナと自由の「味」 今天中国 中国のいま㊹(西日本新聞2017年7月6日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
この記事を選んだ理由は、タイトルが印象的だったからです。黄色い肌を一皮むくと、西洋風の価値観に染まっている香港人。私は、この記事を読んで、いま「中国離れ」を促している若者などは、そのような運動をする前に、一度西洋風の価値観と中国の価値観の両方をよく見直すべきだと思いました。なぜなら、中国の一部である香港が自分たちだけ独立するのも無責任だし、学校などでは英国に不都合なことは教えていないそうだからです。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は「日本人も、生活様式や考え方、価値観が西洋的になってきているので、香港人と同じで『バナナ』と呼べるかもしれない。やみくもに『西洋バナナ化』するのではなく、せめてその土地の味が出る『島バナナ』も大事にしたい。グローバル化は時代の流れだけど、日本ならではの良さも失いたくない」と言っていました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
記事は中国の香港についてだったが、母の意見を聞いて、日本人も同じように「バナナ」になってきていると思った。日本は日本ならではの良さ、中国は中国ならではの良さ、欧米諸国は欧米諸国ならではの良さがそれぞれあるはずなので、「これが一番良い」と断言するのではなく、もっといろいろな国、また、もっと自分の国の文化や価値観に関心を持つことが大切だと思う。そして、そのためにグローバル化は今の時代、そしてこれからも重要だと思う。これは国だけでなく、私たちの身近な人間関係においても言えることだと思う。自分の良さ、相手の良さ。自分らしさ、相手らしさ。私たち中学生は、まずは身近な人間関係から互いに関心をもって互いに認めあって、高めあっていくことが大切だ。それによってより良い人間関係、より良い国、そしてより良い世界ができあがってくるのではないか。