第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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福岡市立花畑中学校 3年 松尾 優花(まつお・ゆうか)さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
被爆者の頬をはたき続ける政府/ナガサキは訴え続ける(西日本新聞2017年8月9日付朝刊/長崎新聞同日付朝刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
私は福岡に住み西日本新聞が身近にあるが、他の地域の新聞を見ることがない。そこで長崎の祖父の家に帰省する予定が原爆投下の日に近かったため、8月9日の長崎新聞と西日本新聞の記事の違いを比較したいと思った。それぞれの記事を読んで、どちらも同じテーマのはずなのに、掲載スペースの大きさの違い、平和の大切さや願いが別の視点で書かれていたことに注目してみた。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は「私が小さな頃はスマホもなくて新聞やテレビから情報を得ていたのにもかかわらず、今ではテレビでさえもあまり見ず、ネットのみで世間の流れを知ろうとしている。同じテーマで記事の内容を比較しようと考えたことはなかった。こういう気づきを大切にし、たまには図書館で新聞の読み比べをしてみたいね」といっていました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
私たちのような若い世代はインターネットを使いニュースを知り、世の中の流れを知ることが多い。一方、新聞は子どもからお年寄りまで幅広い世代が読むことができ、地域に密着したさまざまな観点で書かれている。しかし他の地域の新聞を読むことはあまり無い。この記事もそうだ。長崎新聞は被爆者の声を訴え、伝えていくことを中心に、西日本新聞ではこれからの平和に向けての取り組みを中心に書かれている。しかし、被爆していない県が被爆者の声を知ること、被爆している県が福岡大空襲のような、他の地域の被害を知ることはあまり無いだろう。つまり、互いに地域で知らないことを学び合い、共有することが大切ではないかと感じた。そのようなことの積み重ねで核保有国に対する意識や考えが変わり、平和についての理解がより深まると思う。私自身も新聞を読むことで、一つのテーマをさまざまな角度から見る重要性に気づく良い機会となった。