第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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福岡教育大学附属小倉中学校 2年 山本 愛莉(やまもと・あいり)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

がん闘病 思い共感 小林麻央さん死去(日本経済新聞2017年6月24日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

顔に管をつけながらも優しい微笑にひかれ記事を読んだ。私は麻央さんのことを知らなかった。穏やかな表情からは想像つかないほど闘病は壮絶だという。「陰に隠れている自分とお別れしようと決めました」と明るく前向きな言葉で、毎日の新鮮な気持ちや周囲を思いやり感謝する心をつづられていた。病気で苦しんでいる方の勇気となり、家族を大切に毎日を大事にする気持ちを素直に伝えたい。私も励まされ、この記事を選んだ。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は目に涙をためていた。もっと生きていてほしかった。お子さんの成長を守り、だきしめてあげてほしい。ママはひとりなんだという喜びと怖さを痛感する。自分一人の命でないと健康に気を配り定期的に検診を受けることが大事だと教えてもらった。苦しいときにポジティブな言葉に感銘をうけた、と言っていた。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は私の毎日を精一杯悔いなく生きたい。誰にでも長さは平等でない、限りある命だと知ったから。私もなりたい自分になろう、と決意しているとき、母が「麻央さんのなりたい自分は“強い母親”だと思う。もしものことがあっても子供が自分のことを思うとき、病気に負けた母ではなく強い笑顔のママを覚えていてほしい、ということだと思う」と言われた。お母さんは皆そうだよ、と。私は自分のことしか考えていなかった。いつかお母さんになったらわかるよ、とも。そして、私は母に検診はちゃんとうけているのか聞いた。母の体を心配したことを、口に出すのは初めてだと思う。母は笑って、女性に多い病気だから気をつけなければならないこと、これからも家族や周りの人を気遣い、思いやる言葉を選んでいこうねと語った。今日、全国のどれほどの母娘が生きることについて話しあっただろう。自己啓発に努め笑顔で生きていかなくてはと思う。ご冥福をお祈りします。