第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作
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奈良県生駒市立上中学校 3年 椎野 真心(しいの・まこ)さん
意見を聞いた人:母
記事見出し
山奥の小さな村 夢いっぱい文庫(朝日新聞2017年8月26日付夕刊)
(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください
この記事を選んだ理由は、写真に引かれたからです。数え切れないほどの本に囲まれてはにかむおばあさんはとても幸せそうで、見ている私まで笑顔になってしまいました。記事を読みすすめていくと、それらの本は全ておばあさんのもので、村に寄贈したのだと知り、村に住む方たちが本当に羨ましくなりました。いつでも好きなときに好きな本が読める環境は、心を、そして村を豊かにしてくれているのだろうな、と感じました。
(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください
母は、おばあさんの「本の虫をつくりたい」という一言が印象に残ったそうで、「今はネット注文とかで簡単に本が手に入るけど、実際に本に触れて『出会う』ことってすごく大切やんな。本屋って効率悪いように思えるけど、機械には無いときめきみたいなもんがあるんとちゃう」と言っていました。
(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください
母の話を聞いて、考えさせられました。私は本屋が大好きです。あの空間がとても居心地が良いです。しかしその一方で、本屋が最近減っているという話もよく耳にします。けれど私はそれほど危機感を持っていませんでした。大型の商業施設へ行けば、すぐに本屋が見つかるからです。そんなときに、この記事、そして母の話を見聞きして私はあることを思い出しました。近年、本屋で売られている本にはほとんどビニールがかけられ、読めないようにしてあるのです。私も、表紙が気に入ってその本を手に取ったものの、中身が見られなくてがっかりした経験が何度もあります。立ち読み防止は分かりますが、本の雰囲気が分からないので、結局買わないこともあるのです。これこそが本との「出会い」が無いということではないでしょうか。街の図書館や小さな本屋に確かにある温かみやときめきを、大きな本屋でもぜひ感じられるようになってほしいです。