第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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奈良県生駒市立上中学校 3年 池田 真優加(いけだ・まゆか)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

キミといっしょなら こども病院「ファシリティードッグ」(毎日新聞2017年7月11日付夕刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

動物はその姿や愛くるしいしぐさで私たちの心のうさを晴らし、いやしてくれる。その効果を活用し医療に役立てていることを知って広めたいから選んだ。難病を抱える子が受ける治療は苦しく、受けさせる側もつらい。ファシリティードッグはそんな子たちと触れ合う中で、両親や医師にない不思議な力を働かせ治療することをがんばる方向へと導いている。だから、少しずつでもいいからこのシステムを子供やお年寄りが多い病院に導入してほしいと思った。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

ほとんど楽しみも持てない難病を抱える子供たちにとって本やおもちゃといった物ではなく、命ある生きた動物という存在がとりわけ愛情を生み、心を許し、強い味方になるのだろう。全ての人に有効だとは言いきれない。衛生面に問題はあるが、前向きになれる原動力の存在は必要で、価値のある取り組みだと思うという母の意見だ。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

ここでは、家庭でペットを飼う以上に手間・健康・管理・養成訓練・資金などの問題が挙がる。また院内には、動物アレルギーを持っている人や怖がり嫌う人もいるかもしれない。特に衛生面で病院では難しいだろう。そこで解決策を考えてみた。一番注意すべき点は細菌だ。だから動物にもくり返し使える安全な消毒液を開発して衛生面をカバーできないだろうか。またガラス張りの部屋で直接触れ合えない人も外から見て楽しめるようにしたり、部屋の壁に間接的に一緒に遊べるような工夫を加えてはどうだろうか。同時に犬のための募金を設けたり、ふるさと納税を利用するなどの取り組みも行う。これらは簡単なことではない。しかし、ファシリティードッグは私たちにとって光だと思う。不安なとき、何より治療することを素直に受けとめられる存在として力を発揮してくれる。だから将来どの病院でもそばにいてくれることが当たり前になるよう導入していってほしい。