第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

  1. NIEトップ
  2. NIE月間・いっしょに読もう!新聞コンクール
  3. 第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

埼玉県深谷市立岡部中学校 3年 ダリワル イキース(だりわる・いきーす)さん

意見を聞いた人:父・母

記事見出し

「もう一度故郷へ」/印パ独立70年(読売新聞2017年8月16日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

私の父がインド、パンジャブ州の出身であり、日本で伝えられるインドの姿に興味を持ったので、この記事を選びました。記事を読んで、インド・パキスタン独立70年を迎えるなか、緊張関係が続く中国やパキスタンに対して威嚇(いかく)的な態度を続ける政府、平和を望む市民の声を同じ記事にした点が興味深く、政府と一般市民との温度差を強く感じました。また、この男性のような人は、宗教対立と政治的対立における被害者だと思いました。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

父は、この対立を肌で感じ続けて生きてきたので、この男性の痛みや怒りがよく分かると言っていました。父も母も宗教は、人々が幸せになるために存在するべきであり、間違った教えによって人を傷つけたり、差別をする原動力となってはいけないと言っていました。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

私は、父からシーク教の教えとして、人は神の前で平等であり、誰も差別してはならず平和のために生きることを教えられてきました。今回の記事を読んで、人々が対立や紛争によって傷つきながらも同じ過ちを繰り返していることはとても悲しいことです。父が、私に平和を求める生き方を示して育ててくれていることを、あらためて感謝し、これから人々の笑顔をつくりだし、平和をつくりだす生き方をしていきたいと思います。新聞は、さまざまな情報を伝えてくれ、それらの記事を通してたくさんの学びを与えてくれます。今回出会ったこの記事は、1人の人の言葉を伝える小さな記事であったが、その記事が人々の目に触れるとき、その言葉は生きて人々の心に語りかけるのだと感じました。今回私の中に語りかけられた言葉を忘れずに、これからも新聞を通して国内や海外のたくさんの人々の声に耳を傾けていきたいと思います。