第8回いっしょに読もう! 新聞コンクール受賞作

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高知県香美市立山田小学校 6年 三浦 友愛(みうら・ともえ)さん

意見を聞いた人:母

記事見出し

がん闘病中 夢は諦めない(高知新聞2017年8月25日付朝刊)

(1) この記事を選んだ理由と、記事を読んで思ったこと、考えたことを書いてください

がんで闘病中なのに、なぜこんなに笑顔でいられるのか、保育士以外の仕事にも積極的に取り組もうとするのか不思議に思ったから。再発が分かった時点で、私なら絶望のどん底に落ちると思うけれど、再発をチャンスととらえて、病気を乗り越えようとする強い意志を感じた。自分の命に限りがあることを冷静に受け止め、だからこそ残りの命に一分一秒真剣に向き合い、有意義に生きようとする姿に感動した。

(2) 家族や友だちなどにも記事を読んでもらい、その人の意見を聞きとって書いてください

母は「彼女の夢はがんを克服し、元の健康な体を取り戻し、保育士として全力で子供と向き合うという奇跡を起こすことではないだろうか。想像を絶する恐怖と絶望を経て、残された自分の一分一秒を生き切る決意をした。神様は限りある命と引き換えに、どんな恐怖や困難にも負けない大きな勇気と強い心を与えてくれた」と言った。

(3) 話し合った後のあなたの意見や提案・提言を書いてください

この記事に込められた思いは、人間の生きる力の強さだと思った。佐賀の療養所で同じ病の仲間が亡くなったとき、本当に怖かったと思う。しかし、その人の分も一分一秒を大切に生き切ろう、生き抜きたいと決意をした。それは死に対して向き合うことから到達した決意でもあった。がんで闘病中の自分でも、こんなに貪欲に強く生きようとしていることを発信し、多くの人に夢や目標を持って生きてほしいと願っている。今の社会の様子は、非人道的な核実験実行や無差別な殺人、いじめなど命を大切に思っていない現状がある。病気で生きたくても生きられない人も多くいる。私の将来には多数の困難が待ち受けているかもしれない。しかし、この人のように自分の困難をチャンスととらえて前向きに生きていきたいと思った。命の尊さ、自分が生きることに真剣に向き合うことの大切さを教えてくれた。がんを克服する夢を心から応援し、私も力いっぱい生きていこうと思った。